予想したように、与党勝利となりましたね。
地元では、初めての「徳島県と高知県による」合区選挙となりました。
それでも投票区の一票の格差は相変わらず2倍程度有り、合法かどうか微妙な状態な訳です。
県知事や候補者は、合区選挙のひずみ是正を目指すと訴えていましたが
それは県民に媚びているだけで
裁判所が違憲と言っているのだから
そうではなく
「都会の人口を減らすか、田舎の人口を増やす政策を目指す」
と言わないのがおかしいですよね。
そもそも、グレーが黒になる世の中で
地元選出の議員が露骨な地元優先政策など、数百人いる国会議員の間でゴリ押すなど出来るわけなど無く
特にダメか良いか言うのが仕事の参院議員に地元区選出員に何を望むか、といっても特になく
そういう意味ではもっと集約して「四国代表で1人」でも良いと思うのですよね。
それを基準にして格差が無くなるように全国的に見直して、出来れば国会議員の数も減らして欲しいものです。
衆参バランスもあるから、実現しないでしょうけど。
今回は敢えて自民党は、憲法改正を前面に押し出さず、アベノミクスの評価を訴えました。
日本の景気は劇的に改善されたわけでは無いですが、アベノミクスには一定の評価を国民が与えたと言って良さそうな結果になりました。
そもそも、野党はアベノミクス批判はしても
「だったら、こうすれば良い」といった踏み込んで、かつ期待出来そうな対案を提示してこなかった訳ですから
そもそも「もし野党に任せていたら」的な、相対的な評価が出来ないわけで
この点で野党を評価しにくい構図に持って行ったともいえますね。
選択を求められる論点とは成らず、投票率の低さも納得です。
ただ、アベノミクスによる景気寄与は
貨幣増刷・市場供給による円安誘導による輸出企業の利益増加を見込んだ日本株高によって一時的にもたらされたもののように思われ、米国EU離脱により円高に移行しており、今後日本株も大きな期待は出来ず
かといって、金融緩和政策はどれも伸びきって、これ以上のカンフル剤は打ちにくい状況となっており
今後は効果的な手が打ちにくくなったと思われます。
まあ、この国はどんどん高齢化し、人口も減り始め
フツウに考えれば一人当たりのGDPを維持しても国家GDP下がる傾向にあって、どんどん景気が落ち込んでいって当たり前なので、景気が維持しているだけでもオーケーと考えるべきでしょう。
そもそも今の国民は節約慣れしている上に貯蓄指向が高く、一部の業績の良い企業のサラリーマンの収入が増えたからと言って市場に回らずじまいになって世の中の景気に寄与しませんし。世界的にも中国の成長が伸びきり、判り易い投資先が少なくなっており閉塞感が高まっていて、今後はどの党が舵取りしても難しい局面となっています。
今後は与党は経済政策を焦点から外してくる可能性もあると思います。
となると、憲法改憲論議ですが。
思ったほど高まっていませんね。
きっかけは経済力を身につけた中国政府が、潜在的な覇権を表に出してきたことで
判り易く言えば、尖閣諸島の問題や沖縄へのゆさぶり、なのですが
そのおかげで「今の平和憲法では、中華思想で侵略する中国には対抗できないかも」と日本に改めて感じさせてくれた事だと思います。
その後中国自体が、イケイケの経済では無くなったこと
中国の侵攻に対する報道の新鮮さがなくなって、メディアが注力しなくなったこと
爆買い中国人で、経済寄与の面が評価されていること
などがあり、外圧に対してやや国民の注力感が低下しています。
英国の国民選挙を見ると、結果を後悔する人の多さなどから
究極の選択の重さが改めて浮き彫りになっていますが
かといって、議論自体は先送りすれば良い、というものでもありません。
しっかりした議論を国会で重ねて欲しいと思います。
自民はここで奢ってごり押しするのでは無く
折角、そういう機会を得たのですから,現実感有る議論や提案を行って欲しいと思います。