偶に行く徳島市内に「
まるでん食堂」というイタメシ系レストランがある。
「食堂」というからには、フォーマルでなくカジュアルであってお箸も出てくるお店なのだけど、内装やパスタは立派にイタリアンしていて、この辺り実に徳島に置いておくのが勿体ないほど良い店なのである。
イタメシって「旨味」が備わっていて欧米食では最も日本食に近くて普段喰いにしたいのに、とびきり飾ったおしゃれな女子連れに占領されて、おっさんは面目なくパスタをすする。。
というような現状から離脱も出来、すき家ほどあられもない程でもなく、ほどよく居心地がよい。
なおかつ、おつまみや刺身には日本酒だよね、というぐらいにここの「前菜」は魚介類や肉類をワインで味付けしてあって濃縮された旨味と程よいすっぱ味が実にワインに合いそうで困ってしまう(笑)ぐらいに絶品である。明らかにイタリア料理であるのに、明らかに日本独自の「ガイジンニハ、ワカルマイ、フフン☆」的な食文化である「つまみ」なのである。この辺にマスターの力量が出ていて、感心してしまう。
パスタもどれも美味しい。それでいてランチは1000円ぽっきり。Good!
店内に少しだけ書物が置かれていて。
徳島出身なのにカラフルで旅に出たくなるような美しい三好和義の写真集があったり。
そこでこの間見つけたのが表題の漫画単行本。
作者も作品も連載雑誌も全然知らなかった。
連載誌は「マンガ・エロティクスF」だぞ!
退け、みんな(笑)
惹かれるが本屋でOLサンの側では立ち読みしにくいタイトルぢゃないか〜
単なるイタリアンレストラン繋がり?かと思ったけど。なかなか面白かった。
なんつーか。
一般受けはしないような雰囲気と設定なんだけど。
よしながふみ風のマイペース設定と少し緩い時間とちょっと面倒くさい人生と。でも読み終わるとちょっとほわっとなる良い話。
良いな、イタリア人のやさ男は歳くってもシュッとしていて、というやっかみ含め。
読み切れなかったので近くの平惣で買い求めてしまった。
お勧めする感じではないけど、好きな人には判ってくれそうな。
口では語らないけど、食堂のマスターの好みまで透けて見えそうな、そんな本だった。